

10月20日、日本大学湘南藤沢校舎にて、元TBSニュースキャスターの鈴木治彦氏による「心引きつける話し方とは・・・」と題して講演会が開かれました。鈴木氏は小さい頃から親しんでいた相撲や歌舞伎の中継アナウンサーやキャスターになりたくてラジオ東京(現TBS)に入社されました。13年間続いた「奥様8時半です」の司会者としても多くのファンをお持ちで、まさに、「ことば」の達人でいらっしゃいます。お仕事での経験の中から敬語や挨拶の大切さやプレゼンテーションの基本である自己紹介の仕方、魅力的なスピーチのコツなどわかり易くお話し下さり、参考になりました。



一例として、鈴木氏自身の結婚式での慶応恩師、池田弥三郎氏のスピーチをお話し下さいました。「昨日、夕方5時50分の天気予報をお聞きになりましたか?台風が去り、明日は晴天に恵まれることでしょう、と言う、やけに弾んだアナウンサーの声でした。その声の主こそ、本日の新郎、鈴木治彦君です。おめでとう。」というものでした。皆さんを引きつけ、簡潔でしかも新郎の気持ちと人柄が表現されていて、今でも「祝辞の本」に掲載されているそうです。
当日、鈴木氏はお母様お手製(手織りの服地)の檜皮色(写真右側)のジャケット(写真中央)をお召しでした。見本の布を肩に当て、この色がいいわねと言って作られたそうです。お母様の作品はその他に25着あり、講演の度に使われるそうです。ファッションも言葉もよいものに触れていると、身につくものだと、鈴木氏を拝見して実感しました。
お教えいただいた心掛けたい言葉のおしゃれから
あ: 明るく挨拶、愛情豊か。
い: いい言葉を使い、言い訳はしない。
う: 初々しさを忘れずに。
え: 笑顔ですてきに。
お: お礼、お詫び、思いやりを大切に。